2011年02月03日

いびきと睡眠時無呼吸症候群の歯科的治療

いびき・睡眠時無呼吸症候群の歯科的治療

いびきを習慣的にかいている人は、日本国内で2000万人以上いると言われています。
そのうち約10%の200万人が、寝ている間に何度も呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群と言われています。ひどいいびきは眠りが浅い証拠で日中の眠気をもたらし、仕事の能率低下、居眠り運転事故を起こすなど社会生活に支障をきたしています。睡眠時無呼吸症候群になると睡眠時何十回も呼吸が止まるため深い眠りができないだけでなく高血圧、不整脈、心不全を起こしやすくなり、脳血管障害、狭心症、糖尿病などを誘発します。
いびきは睡眠時に発生する上気道粘膜の振動音です。鼻腔から咽頭、喉頭までの通り道を上気道と言います。睡眠時上気道のどこかが狭くなることがあり、呼吸した時の空気の抵抗が大きくなり、粘膜や分泌物が振動してしまうのです。この振動音がいびきと言われています。睡眠時無呼吸症候群はこの気道が閉じて呼吸ができない状態です。
首を絞められたのと同じ状態になります。舌根が沈下して気道が狭くなることが主な原因です。噛みこみが深く下顎が後退すると舌も後退します。顎が小さく舌が大きい人も舌が後退します。舌が後退すると仰向けに寝た時舌根が沈下していびきをかくことになります。
このいびき、睡眠時無呼吸症候群の原因は口の中にあると言っても過言ではありません。下顎を前方移動すれば舌根沈下を防ぎ気道閉塞が改善されます。テンプレート研究会は昭和大学医学部耳鼻咽喉科との共同研究の結果睡眠時無呼吸症候群の87%はテンプレート療法(下顎を前方移動させ歯のかみ合わせを治す治療)で改善したと平成16年日本口腔咽頭学会で報告しています。
いびきのひどい方、睡眠時無呼吸症候群の疑いのある方は呼吸器内科、耳鼻咽喉科等で検査を受けてください。睡眠時無呼吸症候群と診断され医師から口腔内装置治療の依頼があれば歯科医院で下顎を前方移動させる口腔内装置を健康保険で作ることができます。



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Posted by ウチダ歯科 at 09:20│Comments(0) │歯のかみ合わせ
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